M君の場合
【お名前】M君 13歳 ♂
【犬種】ゴールデンレトリーバー
【性格】物静か。お散歩好き。食が細いとのこと
【症状】最近、お座りができなくなった。しゃがむ姿勢はとるものの、途中で立ち上がってしまう。
【経過】徐々にふらつくようになって先日右後ろ脚の肉球をおおきく剥がしてしまった。
【様子】非常に痩せていて、背中が丸くなってきている。右後ろ脚は包帯をしたうえから保護のため靴を着用。他の3つの足も合わせて靴を着用。
骨盤をサポートするとおすわりの姿勢がとれるものの、途中から踏ん張りがきかず、右後ろ足は外に、左後ろ足は内側に回転してしまう。
検査の結果、脚を伸ばすための大腿四頭筋と座るためのハムストリングスの筋力、および足首の関節可動域が不足していることがわかりました。そのため、基本的なADLである立ち座りに支障がでていたのです。もともとあった癖のようなものがシニアになって顕在化したケースです。
【M君のリハビリプラン】
#! 食事の見直し<カロリーのなかでタンパク量を確保>
#2 お散歩はフリーにせず、リードウォークを推奨(負荷)
#3 円背が進んでいる脊柱周辺の筋肉の賦活化
#4 立ち座りのサポート下での訓練
#5 固くなっている筋肉のストレッチとマッサージ
#6 拘縮が起きている関節の可動域拡大訓練
#7 お家で出来るリハビリ手技の指導
13歳と高齢ではありますが、何歳になってもタンパク合成による筋力アップは期待できることと、リハビリ手技による関節の改善も目に見えて確認できるだけの余地を見せてくれました。
放っておくと寝たきりになってしまうギリギリの状態であることをお話して、お家で出来る自主トレをお伝えさせていただきました。
【来院時の姿勢】背中がまるくなって腰が下がっていますね
【施術後の姿勢】背中のラインがきれいになって、後ろ足も踏ん張れています。きれいですね♪ 右足はもう少しですね(⌒∇⌒)